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AIエージェントの入門に。ChatGPTのWorkモードで、会議の資料を作る

AIエージェントの入門として、ChatGPTのWorkモードで社内会議の企画書を作りました。何から始めるかを相談し、決まったらそのまま資料になり、直したいところも会話で詰められます。9枚のスライドができるまでの記録です。

HEADs AI の AKI です。

「AIエージェント」という言葉を、よく聞くようになりました。けれど、何ができるのかは分かりにくいと思います。

この記事では、そのいちばんやさしい使い方を説明します。難しい設定も、新しい契約も要りません。使うのは ChatGPT の「Workモード」です。

やることは1つ。社内会議の資料を、AIと話しながら作ります。テーマは「社内のAI活用に向けて、まずどこから手をつけるか」。できあがったのはパワーポイント9枚です。

先に、この記事でいちばん言いたいことを書きます。

チャットで相談しながら中身を決めて、決まったらそのまま資料になります。そして、直したいところも会話で詰められます。ここが、これまでと違うところです。

Workモードは、どこが違うのか

ふだん使っている ChatGPT の画面の、上の切り替えです。「チャット」と「Work」が並んでいて、そこで選びます。

チャットは、聞いたことに答えを返してくれます。Workにすると、答えを返すだけでなく、ファイルを作るところまでやってくれます。パワーポイント、Excel、文書。手元にファイルとして出てきます。

切り替えのところでは、ほかに2つ決められます。

設定はこれだけです。あとは、普通に話しかけるだけです。

ChatGPTの画面。上部に「Chat」と「Work」の切り替えがあり、Workが選ばれている。入力欄の下にプロジェクト「HEADS_AI_solution」とプラグインが表示され、右下にモデル「5.6 Luna 軽」が出ている。
上の「Chat|Work」で切り替える。下に出ているのが、選んだプロジェクト。右下がモデルと考える深さ。触るのはこの3つだけ。

始め方は、考えがまとまっているかで変わります

資料作りでいちばん時間がかかるのは、書くことではありません。何を書くかが決まっていない状態です。

ここは、始め方が2つあります。

今回は、まとまっていないほうから始めました。最初に送ったのはこれだけです。

社内でAI活用を推進したいと思います。まず何からやるべきか、企画から一緒に考えましょう。

返ってきたのは、最初の90日の案でした。1〜2週目で現状を把握する。3〜6週目で1つの業務だけ試す。7〜10週目で効果を確かめる。11週目で広げるかどうかを決める。

最初の相談への返答。1〜2週目の現状把握から11〜12週目の展開判断までの計画が並び、最後に「まず一緒に決めたいこと」として、会社の困りごと、時間を取られている業務、AIのルールなど5項目が挙げられている。
返ってきた画面。計画の後ろに「まず一緒に決めたいこと」が5つ並んでいる。下の入力欄には、こちらの返事を書き始めているところ。

すぐに作り始めず、決めることを先に並べてきました。ここが助かるところです。こちらは、その案を見ながら「うちならこうしたい」と返すだけで済みます。

すでに自分の案がある場合も、やることは同じです。案を先に書いて、「足りないところを教えてください」「ほかにどんなやり方がありますか」と頼みます。ゼロから考えさせるより早く、出てくる中身も自分の考えに近くなります。

相談しながら、中身を決めます

ここからは、普通の相談と同じです。思っていることを、そのまま書いていきます。

まずは、小さく試していくのがいいかなと思ってます。
なので、5人ぐらいの部署でやることが、いいなと思ってます。
時間が取られている業務といえば、事務処理かなと思います。
請求書とか、発注書とか。そういうものの処理を、まずは簡略化できたらいいかなと思います。

きれいな文章にする必要はありません。話し言葉のまま書いても、受け取って形にしてくれます。

返ってきたのは企画の下書きでした。企画名、目的、対象業務。「5名の対象部署で、書類処理にかかる時間と手入力を減らし、AI活用の効果と安全性を確認する」。

続けてゴールを相談すると、成功の基準まで数字で出てきました。1件あたりの作業時間を30%削減。主要項目の読み取りは95%以上。金額と取引先の取り違えはゼロ件。

安全のルールは、こちらが言う前に付いてきました。実在の請求書は使わない。個人情報は入れない。これはAIのほうから出してきたものです。

相談を重ねた結果の返答。第1週から第4週までの進め方に続いて、「6. 成功基準」として作業時間30%以上削減・主要項目の読み取り精度95%以上・金額と取引先の取り違え0件が並び、「7. 安全のルール」として実在の請求書は使用しない・個人情報は入力しないなどが書かれている。
4週間の進め方、成功基準、そして安全のルール。数字も、守ることも、この時点で文章になっている。

決まったら、そのまま資料にします

話して決まったところで、こう頼みました。

この内容を企画書にまとめていきたいと思います。フォーマットがあるので、それを使ってまとめてみてください。

ここが、いちばんいいところだと思っています。チャットで話して決めたことを、そのままフォーマットに入れられます。決めた内容を、別の場所に書き写す作業がありません。

既存のフォーマットを読み込んで、その構成とデザインに合わせて作ります。あわせて、載せる順番も指定しました。目的、最初のステップ、実施方法とイメージ、スケジュール、ゴール地点での計測。

作っている間、画面には「ファイルを読み取りました」「コマンドを実行しました」と、いま何をしているかが出続けます。

資料を作っている最中の画面。「ツールで読み込みました」「ファイルを読み取りました」「ファイルを編集しました」「コマンドを実行しました」「画像1枚を表示済み」と、いま何をしているかが順に表示されている。
作業中の画面。何をしているかが1行ずつ出るので、止まっているのか進んでいるのかが分かる。

7分30秒で、9枚のたたき台ができました

話し終えてから、7分30秒でした。

この間、手は空きます。空いた時間は、別のことに回せます。次の企画を考えたり、人と話したり。指示を出して、確認する。その繰り返しになります。

できあがったのは、パワーポイント9枚です。

ChatGPTのWorkモードで作られたパワーポイントの初稿。9枚のスライドがサムネイルで並んでいる。
7分30秒でできた初稿。表紙から結論まで9枚。話して決めたことが、そのまま並んでいる。

中身も、話した内容がそのまま入っていました。5枚目には「AIがつくるのは、下書きまで。金額と、取引先と、勘定科目は、担当者が確認します」。9枚目の結論は「5名、4週間、人の最終確認を条件に、小規模実証を始める」。

話した内容が、そのまま形になっています。

ここから、会話で詰めていきます

たたき台としては十分です。ここから、直したいところを詰めます。

直したいところは2つありました。表紙の写真が、前の企画で使った展示会のものだったこと。請求書やリストの具体的なイメージが、まだ入っていないことです。

ここで、また会話に戻ります。

表紙の写真は、前回の企画の展示会の写真が使われているので、違う事務処理の画像を入れてください。
請求書だとか、リストだとか、そのあたりの具体的なイメージがないので、具体的なイメージで出してください。
また、リスト化や記帳を行う際のリスト項目を、分かりやすく表示してください。

初稿ができたあとの画面。作成された企画書のファイルが表示され、入力欄には「表紙の写真は前回の企画の展示会の写真が使われているので、違う事務処理の画像を入れてください」という直しの指示が打ち込まれている。
できあがったファイルの下で、そのまま直しを頼んでいるところ。ファイルを開き直す必要はない。

直したいところを、そのまま言葉で言えます。スライドを開いて、写真を差し替えて、レイアウトを直す。そういう作業はしていません。

絵も、その場で作られます。画像を作る機能が中に入っているので、別のサービスを使わずに済みます。ここで作った絵は素材としても残るので、あとで別の資料にも使えます。

ひとつだけ決めたことがあります。ページを丸ごと1枚の絵として作ることもできますが、そうすると後から文字が直せません。だから今回は、編集できるパワーポイントの要素で作らせました。

2回、3回と直していきます

直ってきた版を見ると、表紙は事務処理の絵に変わり、中身も更新されていました。それでも、まだ足りませんでした。

もう一度頼みます。

具体的な請求書のイメージで、そのイメージからどこを読み取るのかを、図解として図にしてほしいです。
また、一覧表のイメージを、ちゃんと作ってください。ダミーデータで大丈夫です。

一度で思ったとおりに出ることは、あまりありません。2回、3回とやり取りして直していきます。

3回目のやり取りで出てきた4枚目のスライド。「具体イメージ|請求書のどこを読み取るか」という見出しで、ダミーの請求書に丸数字が振られ、右側に「AIが読む3つの範囲」として取引先・請求番号・請求日/支払期限・振込先/税抜額・消費税・税込額が並んでいる。
3回目で出てきた4枚目。「図解にしてほしい」と言葉で頼んだだけで、ダミーの請求書に番号を振った図ができている。

これは、うまくいかなかったという話ではありません。むしろ逆です。人に頼んだ資料も、一度で思いどおりに上がってくることは少ない。違うところを伝えて、直してもらう。そのやり取りが、その場でできます。

できあがったのが、この6枚目です。

やり取りを重ねて仕上がった6枚目のスライド。「一覧表イメージ|要確認を残し、担当者が確認する」という見出しで、請求書一覧の表と記帳候補の表が並び、不明項目が黄色で示されている。
3回のやり取りを経た6枚目。請求書が1行ずつ並び、下に記帳候補。分からない項目は黄色で「要確認」。右側に「金額・勘定科目・税区分は、人が確認してから正式登録します」と書かれている。

「分からない項目は要確認にする」まで、資料の中に入りました。どこを人が確認するかが、資料そのものに書かれています。

体裁が整っていないところは、まだあります。それでも、やり取りを重ねれば、よくなっていきます。3回目、4回目と数を重ねるほど、こちらの指示の出し方も慣れてきます。

社内の資料なら、これで十分です

社外に出す提案書なら、最後は人が整えたほうがいいと思います。

ただ、社内の資料なら、これで十分ではないでしょうか。読んで分かるものが出来上がれば、目的は果たせます。企画書でなくても構いません。調査資料。打ち合わせ資料。すぐ作って、確認して、必要なら自分で少し直す。それで会議に出せるなら、そのほうが早いです。

まずは、いろいろ試してみるのが早いと思います。

ここから先は、人が決めます

できあがった企画書を持って、誰に何を決めてもらうのか。そこだけは、まだ任せられません。

資料は形になりました。けれど、会議で何を通すのか、どこで妥協するのか、誰の合意を先に取るのか。それは人が決めることです。

AIがやったのは、その前の作業です。何を書くかを一緒に考え、決まったことを形にし、直したいところを反映する。ここをAIがやるので、時間がかなり空きます。

まとめ

  1. 企画から一緒に考えるところが出発点。案があるなら、その案を先に入れて意見をもらう
  2. 話し言葉のままで構わない。相談しながら中身を決める
  3. 決まったら、そのままフォーマットに入れられる。書き写す作業がない
  4. 初稿はたたき台として十分。直したいところは、会話で伝えて直せる
  5. 2回、3回と詰めていく。数を重ねるほど、指示の出し方にも慣れる
  6. 誰に何を決めてもらうかは、人が決める

実際の画面は動画で見られます。

企画書も、社内資料も。ChatGPT「Workモード」で作ってみよう

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同じモードで、ブラウザを操作して、システムに入力させることもできます。Excelの請求書5件を会計システムに入れさせた記録と、任せるときに頼み方へ書いておく4つのことを、1本にまとめてあります。

Excelを見ながらシステムに打ち込む。あの作業は、AIに任せられます。

こうした使い方を、担当者ひとりの中に留めずに社内へ配る方法をまとめたページもあります。

AI活用の共有|AIの使い方を、社内で配れる形にする。

— AKI(HEADs AIチーム)
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