HEADs AI篠原マネジメント研究所 LP WORKFLOW MANUAL / SAMPLE2026.07 — 13 SECTIONS
SAMPLE — 溜めたノウハウを、使える資料に

溜めたノウハウが、
必要なときに必要な形で出てくる。

社内にノウハウを溜めていても、必要なときに、必要な形で取り出せなければ意味がありません。この資料は、私たちが社内に蓄えてきたLP制作のノウハウ(4本・約2.5万字)と、同じ様式で分析したLP事例53本から、「LP制作の進め方」を1本に引き出したものです。

新人が読んでそのまま手を動かせる細かさで書きつつ、お客様に見せて「うちはこう作ります」と説明できる形にしています。各工程には実際に打ち込む指示文と、そこから返ってくる出力の例を載せました。

VERSIONSample / v1.0
SECTIONS13
SOURCE社内ノウハウ 4本 + 事例 53本
UPDATED2026.07
これはサンプルです。説明のために、実務よりかなり簡略化しています。たとえば構成の節数は、実際のLPでは10〜30節になることが多く、ここに挙げた8つの枠はそれぞれ複数の節に分かれます。素材の点数も、実案件では数十点になります。このまま本番に使える手順書ではありません。実際にお渡しする資料は、御社のノウハウを元に、御社の実務の粒度で作り直します。
登場する会社・人物・数値はすべて架空のものです。またAIは、可否を判定するものではありません。整理・下書き・確認観点の洗い出しまでを担い、最終判断は必ず人が行います。

SECTION 01この資料の目的と使い方

この資料は、LPを1本つくり切るまでの手順を、迷わず順番に進められる形にしたものです。読み物ではなく、手元に開いたまま作業するための台本として使ってください。

この資料は簡略版です

実務で使う手順書は、これよりずっと細かくなります。節の数も、素材の点数も、確認項目も、実案件では数倍になります。ここでは進め方の骨組みを見ていただくために、意図的に削っています。そのまま現場に配れる形ではないことを、先にお断りしておきます。

3つの使い方

  • 新人が読む — 上から順に進めれば、1本つくり切れます。工程ごとの「終わったと言える状態」で自己確認できます。
  • お客様に見せる — 「うちはこう作ります」の説明資料として、そのまま提示できます。いつ何を決めていただくかが分かります。
  • 案件ごとに複製する — チェックリストを埋めながら進め、案件の記録としても残します。

AIをどう使うか

各工程にそのまま打ち込める指示文と、返ってくる出力の例を載せています。指示文の中の 〔 〕 は、自社の情報に置き換える箇所です。出力例は「こういうものが返ってくる」という目安であって、そのまま使えるものではありません。

AIに任せるのは、整理・下書き・確認観点の洗い出しまでです。ゴールを決める・事実を確かめる・出すと判断するの3つは、必ず人が行ってください。

SECTION 02元にした社内ノウハウ

この資料は一から書き下ろしたものではありません。案件をこなすたびに社内へ追記してきた記録を、ひとつの手順書として引き出したものです。

元の資料そこに書いてあること分量
制作の作法色数・余白・フォント・情報量の原則約6千字
制作の手順何を、どの順で、どの資料を使うか約7千字
実行チェックリスト案件ごとに複製して埋める記入欄約1万字
品質の採点表出す前に見る10項目と、5点の状態約1.2万字
事例の分析業種・配色・演出・構成から逆引きできる形53本

合計およそ25万字。溜まっているから、引き出せます。逆に言えば、溜める場所と引き出す仕組みを分けていないと、この作業はできません。

SECTION 03制作の全体像(8工程)

上流ほど、あとから覆すと手戻りが大きくなります。工程1と2で決めたことが、最後まで効きます。急ぐ案件ほど、ここを飛ばさないでください。

8工程それぞれの完了条件を満たしている

SECTION 04工程1 — 目的を決める

このページで何を達成するのかを1つに絞ります。複数のゴールを載せたページは、どれも達成しません。

決めることチェックリスト

  • ゴールを1つ(購入/問い合わせ/資料請求/予約/認知 から選ぶ)
  • 読む人がいまどの段階か(知らない/気になっている/比べている/決めかけている)
  • 売りたいものを1つに絞る
  • 後押しする条件(初回割引・特典・返金保証・期間限定 など)
  • 何をもって成功とするか

後押しする条件は、最初の画面のコピーと最後のボタンに直結します。あとから足そうとすると全部書き直しになるので、ここで決めてください。

AIへの指示

PROMPT — 目的をひとつに絞る
これから作るページの目的を決めたいので、次の5つを埋める質問を
1つずつ順番にしてください。私が答えてから次に進んでください。

1. ゴール(購入/問い合わせ/資料請求/予約/認知 から1つだけ)
2. 読む人がいまどの段階か
3. 売りたいものを1つに絞る
4. 後押しする条件(初回割引・特典・返金保証・期間限定 など)
5. 何をもって成功とするか

最後に、5つを1行ずつにまとめて出してください。

返ってくる出力の例

AI OUTPUT

まず1つめです。このページのゴールは、次のどれにあたりますか。
購入/問い合わせ/資料請求/予約/認知 — 一番近いものを1つ選んでください。

(回答後)承知しました。「問い合わせ」ですね。では2つめです。読む人はいま、どの段階にいますか。

【最終まとめ】
ゴール:問い合わせ(フォーム送信)
読む人の段階:比べている
商材:工場のリノベーション工事
後押し:現地調査と概算見積が無料
成功の基準:月あたりの問い合わせ3件

ゴールを1つに絞るのは人の仕事です。AIには決めさせず、抜けを埋める質問役をさせてください。
ゴール・商材・後押しの条件・成功の基準が、それぞれ1行で言い切れる

SECTION 05工程2 — 読む人を1人に絞る

「30〜50代の経営者」では絞れていません。たった1人まで具体化してください。刺さるデザインも、刺さる言葉も、この1人で変わります。

整理する観点

  • 年代/職業/役職
  • 生活の背景(家族・働き方・1日の流れ)
  • 悩みを3つ以上
  • このページで、その悩みにどう応えるか
  • 全体の雰囲気(温かみ/端正/ポップ/堅実 から1つ)

絞れていない書き方と、絞れている書き方

絞れていない絞れている
忙しい経営者現場に出ながら見積も自分で書いていて、事務作業は夜にまわしている
品質にこだわる人前の業者で手直しが続き、今回は「途中で相談できる相手か」を見ている
コストを気にしている総額より、追加費用が後から出るかどうかを気にしている

AIへの指示

PROMPT — 読む人を1人に絞る
次の情報をもとに、このページが向き合う相手を1人に絞って書き出してください。

・年代/職業/役職
・生活の背景(家族・働き方・1日の流れ)
・悩みを3つ以上
・このページで、その悩みにどう応えるか
・全体の雰囲気(温かみ/端正/ポップ/堅実 から1つ)

悩みは「忙しい」のような一般的な言葉ではなく、
その人が実際に口にする言葉で書いてください。
根拠のない決めつけは書かず、推測した箇所には〔推測〕と付けてください。

〔ここに、事業の内容と、いまのお客様の様子を貼る〕

返ってくる出力の例

AI OUTPUT
  • 年代・職業/48歳・従業員12名の金属加工会社の二代目社長
  • 背景/午前は現場、午後は来客対応。見積は自分で書き、事務作業は夜にまわしている〔推測〕
  • 悩み1/「工場が古いのは分かってる。ただ、どこから手をつければいいのか」
  • 悩み2/「前に頼んだところは、着工してから追加が出た」
  • 悩み3/「操業を止めずにやれるのか、そこが読めない」
  • 応えること/段階的に進められること・費用の出方・操業への影響を、先に示す
  • 雰囲気/堅実
出てきた人物像が実在のお客様と合っているかは、必ず人が確かめてください。〔推測〕の付いた箇所は特に。
「この人の、この悩みに、こう応える」が1文で言える

SECTION 06工程3 — 構成の型を選ぶ

ゼロから構成を考える必要はありません。同じ業種でうまくいっているページの型を借ります。ただし、レイアウトや文章をそのまま真似ることはしません。

3件は、どこで探すのか

ゼロから探す必要はありません。業種や配色から逆引きできるギャラリーサイトがあります。下の5つを使い分けてください。

サイト絞り込める軸使いどころ
LPアーカイブ14色 × 20の雰囲気 × 50以上の業種国内最大級。まず業種で網羅的に当たる
Web Design Clipメイン色13 × サブ色13 × レイアウト6型配色から厳密に探すならここ
LP advance業種/色/主役の要素(人・物・イラスト・動物)「イラストが主役の例」のように絵の作りから探せる
SANKOU!業種40以上/様式/配色/動き/レイアウト動きのある例を見たいとき
RESPONSIVE WEB DESIGN JPカテゴリ/色/レイアウト/手法スマホとPCを並べて見え方を比べたいとき

探す順番

  • 1. 業種で当たる — LPアーカイブで、同業種を20件ほど眺める。ここでは選ばず、雰囲気の傾向だけ掴む
  • 2. 絵の作りで絞る — LP advance で「写真が主役か、イラストが主役か」を決める。工程2で決めた雰囲気に合う方へ
  • 3. 配色で絞る — Web Design Clip でメイン色から3〜4件に絞る。ここで残ったものを工程3に持ち込む
似ているという理由だけで選ばないでください。工程1のゴールと工程2の読む人に合っているかで選びます。合わなければ、業種が違っても構いません。

※ 掲載URLは2026年7月31日に確認しました。過去の記録にあった2サイトは、閉鎖またはアクセス不可のため外しています。

選び方

  • 同業種の事例を3〜4件並べる
  • 構成の順番・最初の画面・配色・押させ方を見比べる
  • 目的と読む人に一番合うものを1つ選ぶ
  • なぜそれかを、実例に紐づけて言えるようにする

AIへの指示

PROMPT — 同業種の型を比べて選ぶ
添付した同業種のページ3件について、それぞれ次を表にしてください。

・構成の順番(上から何を見せているか)
・最初の画面で何を伝えているか
・配色と、押させたい場所の見せ方

そのうえで、次の目的と読む人に一番合う型を1つ挙げ、
なぜそれかを3行で書いてください。
選ばなかった2件についても、外した理由を1行ずつ書いてください。

目的:〔工程1の結果を貼る〕
読む人:〔工程2の結果を貼る〕

返ってくる出力の例

AI OUTPUT
構成の順番最初の画面押させ方
A社実績 → 工程 → 費用 → 問い合わせ施工写真+「操業を止めない改修」各節の末尾にボタン
B社悩み → 解決 → 実績 → 費用イラストで工程を図解最下部に1つだけ
C社会社紹介 → 事業 → 実績社屋の写真+社名ヘッダーに常時表示

推す型:B社型

  • 読む人が「どこから手をつけるか」で止まっているため、実績より先に悩みを置く方が読み進みます
  • 工程の図解は、操業への影響という不安に直接答えられます
  • ボタンを最下部に絞ると、比べている段階の相手に急かす印象を与えません

A社型を外した理由:実績が先だと、まだ比べている段階の人には自慢に見えます。
C社型を外した理由:会社紹介から入ると、悩みに触れるまでが遠すぎます。

どの型で組むかの最終判断は人が行います。AIには選択肢と根拠を出させ、外した理由まで言わせてください。
「この型で組む」根拠が、実際の事例に紐づいている

SECTION 07工程4 — 構成書をつくる

ここでつくるのは文章ではありません。情報の流れそのものです。最初の画面に何を置き、そのあと何を、どの順で見せていくのか。1画面ずつ、上から下への流れを決めます。あわせて、各節にどんな素材が要るのかも書き出します。

この工程が、制作でいちばん効きます。ここが決まっていれば、あとは埋めるだけになります。逆に、流れが決まらないまま作り始めると、素材もデザインも作り直しになります。

構成の背骨は「不安を順に消す1本の流れ」

上から読むあいだに、読む人の気持ちは順に動きます。1つの枠が、1つの不安に答える。これが鉄則です。

#気持ちの動き枠ここで消す不安
1気になる最初の画面「これは自分向けか。何がもらえるのか」
2自分ごとになる悩みへの共感「分かってくれているか」
3欲しくなる解決できること「で、どう解決されるのか」
4でも本当か実績・事例「証拠はあるのか」
5なら安心お客様の声「他の人はどうだったのか」
6できそう進め方「面倒ではないか。流れはどうなるのか」
7最後の引っかかりよくある質問「まだ聞きたいことがある」
8動く最後のひと押し「いま動く理由は。どこを押すのか」
9受け止める受け皿「押したあと、どうなるのか」

順番は、案件ごとに変わる

8つの枠は材料であって、決まった順番ではありません。工程3で選んだ型と、工程2で決めた読む人の段階によって並べ替えます。ここを機械的に上から並べると、どこかで読むのをやめられます。

読む人の段階並べ方理由
まだ知らない共感 → 解決 → 実績 → 進め方いきなり実績を出しても、自分に関係があると思われない
比べている解決 → 費用・進め方 → 実績 → 声比較中の人は、条件が見えないと先へ進まない
決めかけている実績 → 声 → よくある質問 → 申し込みあとは不安を消すだけ。悩みの確認は不要

上から下への流れをつくる

1画面ずつ、何が目に入るかを決めます。同じ密度が続くと読み疲れます。重い節のあとには軽い節を置いて、息を継がせてください。

  • 最初の1画面で言い切る/スクロールせずに「誰向け・何が得られる・次に何を押す」が分かる状態にする
  • 重い節と軽い節を交互に/表や長文の節のあとに、写真だけ・一言だけの節を挟む
  • ボタンは最初と最後に/途中に置くのは、その節で決心がつく場合だけ。並べすぎると急かして見える
  • 1つの節で1つのことだけ/2つ言いたくなったら、節を分ける
  • 最後の節は短く/ここまで読んだ人に、長い文章は要りません

最初の画面のコピーは、4つの型から選ぶ

ここだけは、ゼロから考えるより型に当てはめる方が速くて強いです。

型形例
便益を直球で〈対象〉の〈悩み〉を〈解決〉「地域で一番、怖くない歯医者へ。」
一言で位置を決める〈A〉以上、〈B〉未満。「貯金以上、投資未満。」
体験を言い換える〈日常〉が〈価値〉に変わる。「生活費が株に変わる。」
否定して定義し直すただの〈分類〉ではない。「ただのベンチャーキャピタルではない。」

よくある失敗/社名や機能名から入る(自社目線)。誰向けか書いていない。最初の画面にボタンが無い。

「声」の節は、文字だけで置かない

実際に1本つくって、いちばん作り直したのがここでした。引用文を並べただけでは、余白ばかりで痩せて見えます。声として成立させるには、次の3つが要ります。

  • 顔 — 写真かイラスト。人がいることが分かるだけで、文字の重さが変わります
  • 属性 — 業種・従業員数・役職。読み手が自分と重ねられる粒度まで書く
  • 厚み — 一言だけで終わらせない。一言を大きく出したうえで、その背景を3〜4行足す。「なぜそう思ったのか」まで書くと、初めて自分ごとになります
構成書の「必要な素材」欄に、顔の点数を必ず書いてください。ここを書き忘れると、素材をそろえる工程で人物が抜け落ちます。

⑨ 受け皿を、必ず立てる

読ませる8つの枠だけでは、行動を受け止める器が構成書に現れません。ボタンを置くと決めた時点で、押した先も同時に決めてください。あとから足すと、色も余白もボタンの階層も後付けになって浮きます。

決めること中身
受け方フォーム/電話/LINE/メール/予約。複数なら優先順位も決める
項目名前+連絡先(+1項目)の3つ以内。多いほど落ちます
必須と任意どれを必須にするか
送信後次に何が起きるかを書く(「2営業日以内にご連絡します」)
4つの状態通常/入力エラー/送信中/完了。この4つを構成書に明記する
個人情報取扱いへの導線。チェックボックスの要否
この4つの状態が無いと、後の「出す前の確認」で例外時を点検できません。設計の段階で立てておく話で、デザインの問題ではありません。

構成書のかたち

決めた順番で節を並べ、1行ずつ埋めていきます。この表がそのまま、次の工程への引き渡し物になります。「必要な素材」の列が素材の発注書に、「見出し・本文」の列が原稿になります。

この資料では8つの枠で説明していますが、実際はもっと多くなります。1つの枠が複数の節に分かれるためです。たとえば「実績・事例」は、一覧の節と個別の詳細節に分かれ、「解決できること」も3本柱それぞれで節を持つことがあります。実際のLPで10〜30節、素材は数十点になるのが普通です。ここでは説明のために骨だけを示しています。

#役割見出し本文ボタン必要な素材
1最初の画面言い切る一言補足1〜2行あり主役の写真 1枚
2悩みへの共感問いかけ一言+背景3〜4行 ×3なし人物イラスト 3点
3……………

本文は下書きで構いません。事実の確認は後の工程でやります。ここで止めないでください。逆に、順番と役割だけは、ここで確定させてください。あとから入れ替えると、素材もデザインも作り直しになります。

AIへの指示

PROMPT — 構成書をつくる
構成書を作ってください。次の8つの枠を材料に、
読む人の段階に合わせて並べ替えてから、1節ずつ埋めてください。

材料:最初の画面/悩みへの共感/解決できること/実績・事例/
   お客様の声/進め方/よくある質問/最後のひと押し

各節ごとに、次の5つを埋めてください。
 役割/見出し/本文の下書き/ボタンの有無と文言/必要な素材

条件:
・まず並び順を決め、なぜその順にしたかを先に3行で書く
・重い節(表・長文)の次には軽い節を置き、読み疲れないようにする
・ボタンは最初と最後に置く。途中に置くならその理由を書く
・1つの節で1つのことだけ言う
・読み進めるうちに、不安が順に消えていく並びにする
・最初の画面の見出しは、次の4つの型のどれかで書き、どの型かを明記する
 (便益直球/一言で位置を決める/体験の言い換え/否定して定義し直す)
・事実でないことは書かない
・埋められない箇所は空欄にせず〔要確認〕と書く
・実績や数値は、こちらが渡した情報にあるものだけを使う
・「必要な素材」は、何枚・どんな絵かまで具体的に書く

最後に、必要な素材だけを一覧にまとめ直してください。

目的:〔工程1の結果〕
読む人:〔工程2の結果〕
型:〔工程3で選んだ型〕
使ってよい事実:〔実績・保有資格・対応エリアなどを貼る〕

返ってくる出力の例

AI OUTPUT — 並び順と、節1・節2の抜粋

【並び順】最初の画面 → 悩みへの共感 → 解決できること → 進め方 → 実績・事例 → お客様の声 → よくある質問 → 最後のひと押し

【この順にした理由】
1. 読む人は「比べている」段階なので、実績より先に進め方(操業への影響と費用の出方)を見せます。
2. 進め方は図が中心の軽い節なので、長文になる共感・解決のあとに置いて読み疲れを避けます。
3. ボタンは最初の画面と最後の2か所のみ。比較中の相手を急かさないためです。

1. 最初の画面[型:便益直球]
見出し:操業を止めずに、工場を建て替える。
本文:〔要確認:直近3年の工場改修の施工件数〕件の施工実績。現地調査と概算見積は無料です。
ボタン:まず現地を見てもらう
必要な素材:稼働中の工場で改修が進んでいる横位置の写真 1枚(人物が写り込まないもの)

2. 悩みへの共感
見出し:工場の改修で、最初につまずくのは工事ではありません。
本文:「古いのは分かっている。ただ、どこから手をつければいいのか」「前に頼んだところは、着工してから追加が出た」「操業を止めずにやれるのか、そこが読めない」
ボタン:なし
必要な素材:悩みを表すアイコン 3点(線画)

【必要な素材の一覧】
写真 4枚/線画アイコン 7点/工程の図 1点/お客様の顔写真 2枚〔要確認:掲載許可〕

〔要確認〕と出た箇所は、事実を知っている人が埋めてください。ここを埋めずに出すと、嘘のあるページになります。埋められないなら、その一文ごと削ってください。
並び順とその理由が決まり、全節に役割・見出し・本文・ボタン・必要な素材が入り、⑨受け皿の4つの状態も書かれ、素材の一覧が出ている

SECTION 08工程5 — 素材をそろえる

構成書ができたら、デザインに入る前に素材を集めます。ここを飛ばして作り始めると、あとから「絵が無い」で止まります。

3つの原則

  • 文字を画像に焼き込まない — 文言は必ずHTML側に置きます。画像は絵だけを担当。あとで直せますし、スマホでも崩れず、読み上げにも対応できます。
  • すべての素材を、1つの光・色・質感にそろえる — バラバラの絵を貼ると、それだけで安っぽくなります。最後にまとめて色味を合わせます。
  • 生成にはコストがかかり、外部に送られる — 枚数が多いときは先に見積もってください。人の顔や実在する場所を扱うときは、権利と掲載許可を確認します。

素材の種類と、どこで使うか

素材使う枠だいたいの作り方
主役の1枚最初の画面撮る、または生成する
アイコン解決できること線画で作る(軽くて、色を変えやすい)
現場・生活の写真悩みへの共感/お客様の声既存の写真を優先。無ければ生成
お客様の顔お客様の声実在の方は掲載許可が要ります。難しければ生成か、頭文字の丸で代替
工程の図進め方線画で作る
ロゴ全体支給が最優先。無ければ簡易に作る
背景の地紋節の背景単色か、ごく薄い地紋。文字が読める濃さを超えない
共有時の画像SNSに貼られたとき最後にまとめて書き出す

写真だけで組まない — 3つの層を使い分ける

実際に1本つくって分かったことです。写真だけで組むと、堅くなって人が見えません。ビジュアルは3つの層に役割を分けてください。どれか1つが欠けると、そこが痩せます。

層担う役割使いどころ
実写信頼・具体性・証拠施工事例、現場、商品。「本当にできるのか」に答える
イラスト情緒・親しみ・人の存在人物。お客様の声、悩みの当事者。顔写真が撮れない相手を出せる
装飾雰囲気・業種の文脈地紋・セクションのつなぎ。言葉を使わずに業種を伝える
人物のイラストは、掲載許可が取れない相手を出せるのが実務上いちばん効きます。実在の方の写真は許可が要りますが、イラストなら「こういう方から伺いました」を可視化できます。ただし実在の人物に似せないこと。

装飾は業種に紐づけて選びます。建設・建築なら設計図のグリッド線やコンクリートの断面。水産なら青海波。テックならドットグリッド。言葉を使わずに文脈が伝わるのが利点です。

まず仕分ける

構成書の「必要な素材の一覧」を、4つに仕分けてください。ここで生成が要るものだけに絞られます。

仕分け意味目安
支給もう手元にあるまずここを探す。現場のカメラロールに眠っていることが多い
撮るこれから撮影する実在の現場・人・商品。信頼につながるものは撮った方が強い
生成AIで作る撮れないもの、抽象的なもの、背景
線画手で作るアイコン・工程図。生成より速くて、あとから色を変えられる

AIへの指示

PROMPT — 素材を仕分けて、生成の指示文をつくる
構成書の「必要な素材の一覧」を、次の4つに仕分けてください。

・支給(もう手元にある)
・撮る(これから撮影する)
・生成(AIで作る)
・線画(手で作る)

そのうえで、「生成」に仕分けたものについて、
全部の素材に共通して付ける《共通の指定》を先に決めてください。
光の向き・色味・質感・画角。ここを揃えないとバラバラになります。

そのあと、素材ごとの指示文を書いてください。
各指示文の先頭に《共通の指定》を必ず入れてください。

条件:
・文字は画像に入れない
・実在の人物・企業名・ロゴは生成しない
・生成する枚数を最後に合計で出す

必要な素材の一覧:〔工程4の出力を貼る〕
全体の雰囲気:〔工程2で決めた雰囲気〕

返ってくる出力の例

AI OUTPUT — 抜粋

仕分け結果/支給4点(現場写真)・撮る2点(社屋、代表)・生成3点(背景、主役の1枚、抽象カット)・線画7点(アイコン、工程図)

《共通の指定》/午前の自然光、やや低い彩度、青みを抑えた暖色寄り、粒状感は控えめ、水平画角、人物は写り込ませない

素材1(主役の1枚)/《共通の指定》+ 稼働している金属加工工場の内部。奥で改修中の足場が組まれ、手前では機械が動いている。横位置。文字は入れない。

合計/生成 3枚

生成したものは、はめる前に確認する

出てきた絵をそのまま置かないでください。採用してよいかを人が決めてから、構成書の枠にはめます。

  • 他の素材と、光・色・質感がそろっているか
  • 実在の人物・企業・ロゴが写り込んでいないか
  • 事実と違う場面になっていないか(自社にない設備、扱っていない商品)
  • 文字が焼き込まれていないか
  • 使う実寸に対して、粗さが出ていないか
生成した絵は「それらしいが、うちではない」ことがあります。現場を知っている人が見て、違和感がないかを確かめてから採用してください。
構成書の素材一覧が全部そろい、採用したものが1つの光・色・質感に見える

SECTION 09工程6 — デザインする

構成書と素材がそろってから、見た目に入ります。ここでやるのは構造に、決まった文言と採用した素材をはめていく作業です。守ることは多くありません。この5つを外さなければ、素人っぽさは消えます。

守ることと、よくある外し方

#守ることよくある外し方
1色は3〜4色。メイン・サブ・アクセント節ごとに色を足して、7色8色になる
2押させたい場所だけにアクセント色見出しにもボタンにも同じ色を使い、どこを押すか分からない
3フォントは1種類。太さで差をつける見出しだけ別の書体にして、ちぐはぐになる
4余白を詰めない情報を入れたくて行間と余白を削る
5ボタンは高さ44ピクセル以上PCで整えて、スマホで押せない

AIへの指示

PROMPT — HTMLとCSSにする
〔工程4の構成書〕と〔工程5でそろえた素材〕を、HTMLとCSSにしてください。
素材は構成書で指定された枠にはめてください。守ること:

・色は3〜4色(メイン・サブ・アクセント)。増やさない
・押させたい場所だけにアクセント色を使う
・フォントは1種類に揃え、太さで差をつける
・余白を詰めない
・ボタンは高さ44ピクセル以上
・スマホ375px/タブレット768px/PC1440px で崩れない

作ったあと、上の6つを自分で1つずつ確認し、
守れていない箇所があれば直してから出してください。
確認結果も一緒に出してください。

返ってくる出力の例

AI OUTPUT — 自己確認の結果
  • 色数:3色(#2b3a55/#f7f4ee/#c8622f)— OK
  • アクセント色の使用箇所:ボタン3か所のみ — OK
  • フォント:1種類、太さ3段階 — OK
  • ボタン高さ:48px — OK
  • 375px:実績の表が横にはみ出していたため、横スクロールする箱に入れ直しました — 修正済み

最後に「自分で確認させる」の一文を足すかどうかで、出てくるものの質が変わります。指示の中でいちばん効く一行です。

3秒見て「誰向けで、何が得られて、次に何をすればいいか」が分かる

SECTION 10工程7 — 出す前に総点検する

作った本人は見落とします。点検は、作った直後ではなく一度置いてから行ってください。

AIへの指示

PROMPT — 出す前に総点検する
作ったページについて、次を確認し、結果を一覧にしてください。
問題があれば、直し方も添えてください。

1. スマホ375px/タブレット768px/PC1440px で崩れないか
2. 読み込み中・入力エラー・送信完了の見え方が自然か
3. 文字と背景の明暗差が足りているか
4. 押せない、または小さすぎるボタンがないか
5. 画像に代替テキストが入っているか
6. リンク切れがないか
7. 事実と違う記述、根拠のない数値が残っていないか

7については、断定している箇所をすべて挙げ、
根拠がどこにあるかを併記してください。

返ってくる出力の例

AI OUTPUT — 抜粋
  • 4. ボタン/フッターの「資料請求」が高さ36px。44px以上への修正が必要です。
  • 7. 断定している箇所/「施工実績200件以上」— 根拠となる資料を受け取っていません。数値の出どころを確認するか、記述を外してください。
  • 7. 断定している箇所/「地域No.1」— 比較の基準が示されていません。景品表示法上の問題になり得ます。
公開してよいかの判断は人が行います。特に数値と「No.1」の類は、根拠の資料を確認してから出してください。
どの画面幅でも崩れず、押せないボタンがなく、根拠のない断定が残っていない

SECTION 11工程8 — 出したあと、直す

公開して終わりではありません。直すところは、感想ではなく数値で決めます。

AIへの指示

PROMPT — 直す案を優先順に出す
アクセスの数値を見て、どこで読むのをやめているかを挙げてください。
そのうえで、直す案を3つ、効果が大きい順に出してください。
それぞれ次の3点を書いてください。

・何を変えるか
・なぜ効くと考えるか
・どう確かめるか

〔ここに、アクセス解析の数値を貼る〕

返ってくる出力の例

AI OUTPUT

離脱の山:「費用の目安」の直前で62%が読むのをやめています。

  • 案1/費用の節を実績の前に移す。比べている段階の人は、費用が見えないと先へ進まないため。2週間、離脱率で比べる。
  • 案2/最初の画面のボタンを「お問い合わせ」から「まず現地を見てもらう」に変える。行動の中身が具体的だと押されやすいため。クリック率で比べる。
  • 案3/よくある質問に「追加費用が出るのはどんなときか」を足す。悩み2に直接答えるため。質問節への到達率で比べる。
どの案から試すかは人が決めます。全部同時に変えると、何が効いたか分からなくなります。
次に何を直すかが1つに決まっていて、確かめ方も決まっている

SECTION 12品質の採点(10項目)

各項目を1〜5点で採点し、根拠を1行書きます。5点は、プロが受注して納品する水準を基準にしています。作った人と、見る人が別々に採点して突き合わせてください。

#見るところ5点と言える状態
01第一印象3秒で「誰向け・何が得られる・次に何をする」が伝わる
02言葉短くて、記憶に残る。冗長でない
03構成読み進めるうちに不安が順に消える。過不足がない
04見た目色数・文字の階層・余白が揃っている。素人っぽさがない
05素材写真とイラストの光・色・質感が1つに揃っている
06動き演出が主題に効いている。多すぎない
07例外時読み込み中・空・エラー・完了の見え方が自然
08スマホ・見やすさ崩れない。押せる。動きを減らす設定にも対応している
09独自性参考の原則は使うが、特定のページの複製になっていない
10信頼トーンが一貫し、実績・声・質問で裏づけがある。誇大でない

合計点の読み方

合計判定
45〜50点プロが受注して納品する水準と同等
38〜44点納品できる。数点直せば上位へ
37点以下下地は良いが、出す前に直す
項目09(独自性)は、AIには判定させないでください。参考にしたページと並べて、人が見比べてください。

SECTION 13同じ素材から、別の形へ

用途が変われば、引き出す形も変わります。元にする社内ノウハウは同じです。

FOR STAFF新人が最初の1週間で覚えること

8工程のうち、初日・3日目・1週間で到達する地点を切り分けたもの。できたかどうかの確認欄が付きます。

FOR CLIENTお客様に出す進め方の説明

同じ8工程から社内向けの記入欄を外し、「いつ何を決めていただくか」を中心に組み替えたもの。

FOR REVIEW出す前の確認シート

10項目を1枚に切り出し、担当と確認者が別々に採点して突き合わせる形にしたもの。

この手順で、実際に1本つくりました

この資料の8工程を、書いてあるとおりに通して実行しました。指示文もそのまま使い、写真4枚もAIで生成しています。 できあがったものを、そのまま置いておきます。

工程1〜3で目的・読む人・型を決め、工程4で9節の構成書に落とし、工程5で写真4枚を生成、 線画7点は手で作成。工程6でHTMLに組み、工程7の総点検(画面幅3種・明暗差・押せる大きさ・代替テキスト)まで実施しました。

3つとも、元にしているのは同じ社内ノウハウです。溜めるところと、引き出すところを分けておくと、用途が増えても書き直しが要りません。

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HEADs AI / 篠原マネジメント研究所
本資料はサンプルです。登場する会社・人物・数値はすべて架空のもので、実在の企業とは関係ありません。
掲載しているノウハウは私たち自身が社内に蓄えてきたもので、一部はレバテッククリエイター/クロスデザイナーの公開記事を出典として整理しています。
AIは可否を判定するものではありません。整理・下書き・確認観点の洗い出しまでを担い、最終判断は人が行います。